2019年12月から発生した新型コロナの影響で
苦しめられてきた飲食店業界。
売上不振に陥る店舗が多い中で、
売上・集客アップのために様々な工夫を凝らしているお店が数多くあります。
最近では、チラシやテレビCMなどと比べて、
「個人で運用出来て」「低コスト」の
SNSマーケティングが主流となりつつあります。
今回は、ユーザーとの親密なコミュニケーションを
最も得意とする「LINE公式アカウント」を活用した
飲食店の実例と参考にしたいポイントについて解説していきます。
LINE公式アカウントを活用した
マーケティング施策をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
すぐに真似したい!飲食店のLINE公式アカウント事例5選
ミスタードーナツ
まず最初にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「ミスタードーナツ」です。
友だち登録者数:約1349万人(2022年9月現在)
ミスタードーナツは、
全国各地に店舗を持つ日本屈指のドーナツ屋さんです。
リーズナブルな価格にも関わらず
季節ごとに限定商品を提供しており、
世代を問わず多くの人に愛され続けています。
定期的に配信されるメッセージは、
- 季節限定メニューの告知
- ネットオーダーの案内
この2つがメインとなっています。
動画を使ったプロモーションを行っており、
店舗に行かなくても
「美味しそうだと感じてもらう」
「ネットオーダーで並ばずに受け取れる」
ことが伝わるようにコンテンツ作りが成されています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 売り出したい商品の告知(2022年9月現在は”さつまいもド”)
- イベント商品の案内(当時は”ハロウィン”)
- misdoネットオーダーについて
以上3つの項目を確認できました。
また、タイムライン投稿(画像右)は、
動画を使った商品紹介で視覚的に分かりやすい情報発信を行っています。
スターバックス
次にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「スターバックス」です。
友だち登録者数:約796.2万人(2022年1月現在)
スターバックスは、アメリカで開業され、
現在では全世界に店舗を展開する世界最大のコーヒーチェーン店です。
日本においても多くの支持を集めており、
気軽に利用できるカフェとして大人気となっています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- ショップカード紹介
- 商品紹介
これら3つがメインとなっています。
メッセージから簡単にショップカード登録へ
移動できる仕様になっており、
ユーザーが気軽に機能を利用しやすい工夫として非常に参考になります。
トーク下に表示されるリッチメニューには
- 商品紹介
- 商品に関するコンテンツ企画
- LINEギフト
- LINEショップカード機能の説明・移動
- ECサイトへの移動
以上5つの項目を確認できました。
スターバックスのリッチメニューでは、
すぐに商品が購入できるようにECサイトへと誘導する項目が設けられています。
このことで店舗に足を運んでいない方に対し
商品購入のハードルを下げる効果が期待できると共に、
商品に対する興味や購入のきっかけ作りとして機能させることで売上アップに繋げています。
SNSを上手く活用することで、
商品購入の入り口の幅を広げていくことができるため、
こちらはぜひ参考にしたいポイントです。
タイムライン投稿では、
横フリックで商品一覧を見られる画像作りが成されており、
カタログのような形で商品の情報を見ることができます。
このように、
ユーザーファーストの投稿作りに
細部まで工夫を凝らしているという点も真似したいポイントです。
情報発信をする際には常にユーザー目線で利用しやすいアカウント作りを施策していきましょう。
ロッテリア
続いてご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「ロッテリア」です。
友だち登録者数:約7.4万人(2022年1月現在)
ロッテリアは、全国各地に店舗を展開している
ハンバーガーメインのファーストフードチェーン店です。
マクドナルド・モスバーガーなどと並び、業界屈指の人気を誇っています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 店舗情報
- 商品紹介
これらがメインとなっています。
クーポン情報のURLへとアクセスしやすくなっており、
友だち登録のメリットが感じられるアカウント作りが成されています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 商品紹介
- タイムライン投稿への移動
- クーポン情報
- ECサイトへの移動
以上4つの項目があります。
リッチメニューにタイムライン投稿への移動を設けることで、
必要な情報は全てタイムライン投稿にまとめられる仕様となっています。
このことは、
ユーザーにとってシンプルで使いやすいだけでなく、
アカウント運用をする企業担当者側の労力削減にもなっています。
効率的な運用方法の一つとして参考にしたいポイントです。
また、タイムライン投稿ではスタンプ機能を用いて
ユーザーのリアクションを求める投稿で
コミュニケーションを図っています。
ユーザー参加型の投稿をすることで、
企業に対する親近感を生み、
ファン化・ファン離れを防ぐという効果が期待できます。
狙った情報をより多くのフォロワーに届けるための重要な要素です。
ケンタッキーフライドチキン
次にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「ケンタッキーフライドチキン」です。
友だち登録者数:約2421.3万人(2022年1月現在)
ケンタッキーフライドチキンは、
アメリカ発祥のフライドチキンを主力商品としたファストフードチェーン店です。
創業者を模した店頭の「カーネルサンダース」人形を
目印とした店舗を全国各地に展開し、
オリジナルのフライドチキンは長年衰えることのない人気を誇っています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 公式アプリ情報
- 会員カード情報
という3点がメインとなっています。
商品購入のための情報に的を絞った配信となっており、
あくまでも「商品を購入するために利用してもらうSNS」
としてLINE公式アカウントを活用しています。
会員カードやポイントカード登録への橋渡しとして
LINEを活用することも非常に上手なLINE活用方法の一つです。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
- 会員カード情報
- タイムライン投稿への移動
- アプリ情報
- ECサイトへの移動
以上4つの項目があります。
ECサイトへの誘導のための項目では
「ネットオーダー限定」という文章が目立ち、
キャンペーン期間や必要情報が盛り込まれた画像作りが特徴的です。
このことによって、
ユーザーの目を引き付けることができ、
購買意欲や売上アップを促す効果が得られるのです。
また、タイムライン投稿(画像右)では、
「いいね」「シェア」機能を用いた
ユーザー参加型の企画投稿を行っています。
これは、ユーザーからその友達への更なる情報拡散を
狙っており参考にしたいポイントです。
牛角
最後にご紹介する参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントは「牛角」です。
友だち登録者数:約314.3万人(2022年1月現在)
牛角は、全国各地に店舗を展開する
焼肉業界随一のレストランチェーンです。
そのコストパフォーマンスの高さや
メニューの品揃えで人気を博しており、
家族連れや友達同士など様々な客層が訪れています。
定期的に配信されるメッセージは、
- クーポン情報
- 商品紹介
- キャンペーン情報
これらがメインとなっています。
友だち登録後すぐにクーポンが届くようになっており、
初動からユーザーを惹きつける施策が練られています。
トーク下に表示されるリッチメニュー(画像左)には
衛生管理・感染対策紹介への移動
店舗予約への移動
以上2つの項目を確認できました。
他の飲食店のLINE公式アカウントと比較すると、
リッチメニューの項目が少なくシンプルであることが分かります。
他の飲食店がSNSならではのメリットを活かし、
ECサイトへの誘導をすることが多い中で、
牛角はあくまで「店舗の集客を伸ばす」ことに的を絞った
LINE公式アカウントの活用を行っているのです。
このように「SNSを活用してどんな目標を達成したいのか」
を明確に設定しておくことで、
より効率的でぶれないアカウント作りが可能となります。
アカウント運用の先にある目標を明確にすることは、
LINEだけでなく全てのSNS運用において重要なポイントです。
ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
タイムライン投稿ではゲーム企画も頻繁に更新しています。
小さい子供のいる親世代を主なターゲット層に設定していることが見て取れます。
ターゲット層が楽しめるコンテンツを投稿することで、
友達登録しているだけで楽しめるアカウント作りが可能になり、
ユーザーの企業に対する信頼度や印象アップを狙うことができるのです。
また、画像をタップしなければ
ゲームの結果が分からない仕組みとなっており、
このこともユーザーの興味を惹きつける工夫としてぜひ参考にしたいポイントとなっています。
まとめ
今回は、参考にしたい飲食店のLINE公式アカウントを5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
近年では多くの飲食店が売上アップ・新たな顧客獲得のためにLINE公式アカウントを活用しています。
LINE公式アカウントならではの便利な機能を活用すれば、
顧客が来店するきっかけや商品購入の動機を作り出せる可能性が大いに高まります。
ぜひ今回の記事を参考に、
ユーザーが利用しやすいLINE公式アカウント作りを施策・検討されてみてはいかがでしょうか。
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